星ひとつ見えない夜 みたいな日 明日はきっと元通りだ 僕ら まばらに空いた 水曜の午後の陽 君が座ってた席に 誰か座った あの青は宇宙の色? 空中の粒子がどうとかって 海が反射してるんだよ 冗談でしょ とにかく晴れていたあの日 まるで 炭酸抜けたサイダーだ僕ら 透明な春で 息してたはずだったのに 曇った両手で塞いだ 澄んだ目は 空の青さの理由も 知らなかった 蒙昧だった ああそれでいいよ 浮き足立ったままで痛いよ 心外だ でも遠くには行かないで 目に見えないことが 不安なのは 言葉以外で 満たされないのは もうやめよう 紅茶を飲もう さっき撮ったの 僕にも見せてよ あの青は宇宙の色? レイリー レイリーとか言うらしい 空の青さの理由を 見つけた人 ねえ簡単なことばっかり 見えなくて 塞いだ両手を取ろう 春になれ僕ら