she see sea 甘い音に乗って she see sea 苦い実含んで she see sea 風に吹かれて泣いて she see sea 今更わかって わかって 普遍と不変に塗り固められる場所で 失ったことも失って失って ある日突然に枯れた歌声の 聴こえてくるような季節は 気付けば過ぎた ねえ 高層ビルが 退屈に光って俺を嘲笑っているよ ねえ 人工衛星も孤独と飛び交って 俺を嘲笑っているのか もう不甲斐なくて 情けなくて 涙が溢れて 零れ落ちた she see sea 淡い手に祈って she see sea 荒い眼に映って she see sea 風に吹かれて笑って she see sea 今更わかって わかったような 繕いもせずに産声をあげる赤ん坊の ように成りたくて 成りたくて 初めて手にした岡崎京子の Pinkを理由にするには十分過ぎた ねえ 高層ビルが 退屈に光って俺を嘲笑っているよ ねえ 人工衛星も孤独と飛び交って 俺を嘲笑っているのか ふたりだけ 茜色の海や物憂いな横顔はもう ふたりだけ 茜色の海や物憂いな横顔は 今更わかって ねえ 高層ビルが退屈に光って 俺を嘲笑っているよ ねえ 人工衛星も孤独と飛び交って 俺を嘲笑っているのか もう ねえ 人工衛星も孤独と飛び交って 俺を嘲笑っているのか もう