いつかの蜩の鳴き声が 遠ざかっていく あの日常も幻のように 海の深くから 陽を眺めるように朧げに浮かぶ 歳月の波は容赦なく私を飲み込んで あの街も木々も君も奪ってく まるで昔から 無かったかのように跡形だってなく 冷えた炭酸の沁み渡る速さで 薄暗い街もオレンジに染めて 最初で最後の覚悟で まだ見ぬ愛を探している あの蜩のように あなたもあの日鳴いていた いつかの日暮しの泣き顔が 遠ざかっていく あの日常も幻のように 海の深くから 陽を眺めるように朧げに浮かぶ 幸や不幸、 思想も意思も生まれた場所さえも 関係なく夕焼けはいつだって 私を守っては、 私と話しては、私と歩いてく 冷えた炭酸の沁み渡る速さで 薄暗い街もオレンジに染めて 最初で最後の覚悟で まだ見ぬ愛を探している あの蜩のように あなたもあの日鳴いていた 掠れてく鳴き声で 短い蝋を灯していた 夏が終わりゆくように あなたのことを思い出すんだ 最初で最後の覚悟で まだ見ぬ愛を探していた あの蜩のように あなたもあの日鳴いていた 掠れてく鳴き声で 短い蝋を灯していた 夏が終わりゆくように あなたのことを思い出しています