な~んか、妙な気配を感じています な~んか、 何者かに覗き込まれているようだ! 「頭痛いの、最近。」 「エナドリ三杯解禁!」 「うん、生き辛くって意外に…。」 「お気持ちゲロって 節操ないですね?(笑)」 その目を見開いて “それ”はじっと見ている こちらをじっと見ている 針を突き刺すように じろりじろり 息を潜めて狙っている “それ”はずっと見ている こちらをずっと見ている 距離を取りながら 気の済むまで居座っている 気になっている 視線が気になっている また間違って 誰かを怒らせてしまったか? 気になっている 視線が気になって いつもより最悪が積もり重なった! 「にらめっこ〜だ〜あっぷっぷ!」 「仕事って遊びじゃないんだよ?」 「愛してるって、嘘だったんだ。」 「なんだか図星って感じですね? (笑)」 その目を見開いて “それ”はじっと見ている こちらをじっと見ている 肌を舐めるように じろりじろり 眉をひそめて黙っている “それ”はずっと見ている こちらをずっと見ている 距離を取りながら 気の済むまで居座っている 深淵を覗くエクスタシー 間違い探しのデモクラシー 昼間の灯台下暗し どうでもいいよ昔話 「……あほくさ。」 “それ”はじっと見ている こちらをじっと見ている 身を乗り出すように じろりじろり 息を殺して狙っている “それ”はずっと見ている こちらをずっと見ている 距離を詰めながら じろりじろり 目を光らせて ただ見ている お前を見ている