鱗雲が流れて 山は色を無くした 風は緑を揺らして 焼き付ける間もなく消える どこにいても寂しい 誰と居ても虚しい 夕暮れに家路を急ぐ 実った恋の後書き わかったふりして捨ててしまうの 残ったものだけで息をして 忘れそうになるなら いつでも帰っておいで おかえり はぐれそうになるから いつでも握っていてね この手だけは離さないで なんて言えたらな わかったふりして狂ってしまうの 残ったものだけに接吻をして 忘れそうになるなら いつでも帰っておいで おかえり はぐれそうになるから いつでも握っていてね この手だけは離さないで なんて言えたらな どうなるかな 恋は不意に始まり 朱く染まって消える