街路樹の影で二人は おぼろげな未来を撫でていた 急行列車 乗れなくても平気だった 性懲りも無くこの街は 想い出たちを映したがりで 幾千回目 の再放送を眺めて 静かな痛みの季節が わずかな胸の隙間に 居座り始めたことにも 気づかない僕は カーブを曲がる君の背中を 追えずにいた 街灯の下 雨はまだ上がらぬ予報だった 二人分の傘が 行き場をなくしたまま踊り始めた 三拍子の会話 相変わらず君は優しいな とても 真夜中 香り立つ雨の匂いはメッセージ 君が現れた夢の続きは 小さな窓から飛び込む光に浸されて また日々のネジを巻き始めた 静かな痛みの季節が わずかな胸の隙間に 居座り始めたことにも 気づかない僕は カーブを曲がる君の背中を 追えずにいた 街灯の下 雨はまだ上がらぬ予報だった 二人分の傘が 行き場をなくしたまま踊り始めた 三拍子の会話 相変わらず君は優しいな とても 真夜中 香り立つ雨の匂いはメッセージ 確かにここに湧き立つ 想いだけが残っていた (Oh, I hear laughter in the rain Oh, how I love the rainy days)