紺碧の宙が透ける 澄みきった天の下 緑美しい草原の雲は白き羊の群れ 君は覚えていますか 蒼き狼の末裔よ 心穏やかに生きた あの草原の日々を 早駆けの馬を休めて 遠き地平見つめる 少年に恋し見つめる少女は はにかんで微笑む 君は覚えていますか 白き牝鹿の末裔よ 雪融け芽吹くあの春の頬を 撫でるそよ風を 新しき国造りの夢は 美しき大地との歩み されど富栄えるほどに道は離れる 神宿る蒼空は今や暗く覆われて 都煙り人悲しげに俯いて歩く 強き狼に賢き牝鹿は寄り添い 共に空を強く見上げ天空の神に祈る 草原の風を吹かせて雲吹き 払い賜えと 空澄ませ地を照らし笑顔戻し賜えと