「傀儡として」 想像もせず 祈りの言葉を白目で吐き出してる 悲しみなど拭えないまま手垢を 上塗り続ける 焼け付き爛れる程に 刻まれた 愛さえ今はもう 翳る生命の謂れ 揺さぶられる正義の旗 砂塵が覆って 心は見せ合わないままで 機械仕掛けの欲望で放たれた掟こそ 朝を蝕む毒だった 石の器で奪い合った世界の始まりを 私はここで嘆くだけで それもいつか受け入れるの 盛り上がる肉芽にもまだ 思考は及ばないでいる 舐る魂の滴り そこに蔓延る夜の虫 ザラつくキネマで踊る 空の傀儡としての生 方法の選を問わず 歴史の尖で傷付けて 流れる透明の血が 乾く頃に気付いていく