冬の雨に濡れながら 俺はどこへ帰ろうか この国の旅人たちは 行方知らずになったのさ 人の流れにはじかれた 夢は闇に捨てようか 枯葉がつま先に落ち 想い出が今をかすめて行く 情熱を燃やした 遠い日は 恋人を待つより ためらわず 行く先も知らない 船に乗り 人生を恐れず 唄ってた 沈む夕陽に 火をつけて 行く手を 赤く染めるのさ 流れる河に 棹さして 街を自由が 駆け抜ける <♪> 雪の空を見上げれば 俺は白い風になる 静けさが扉を開けて ふり返るなとささやいた シナリオには終わりだけ 別れだけが書いてある 人間は失うものも 自分の心で演じるさ 冬の雨 いつかは雪になり 恋人は凍えて 立ちつくす このままで歩けば 悪くない 唇は月日を 口ずさむ 熱い願いを つのらせる 遠い景色に 逢えるなら 君にひざまずくのは 後にして はるか大地を かけめぐる