コンビニで買い足した発泡酒を 傾けつつ少し川沿いを歩く まだ少し肌寒い時期ではあるが 酔い冷ましにはちょうどいいくらい か 脇に咲いた花の匂いや緑の揺れる音 水の流れに沿って 今宵も僕は一人で飲んで 月の光に照らされた道を歩く 君は今頃何をしているだろうか 月の光をどこかで浴びていますか そういうの無頓着な人だから 気にせずクラブで踊っているかもな 本を読んで一人で過ごしてる いつもの日々に突然差した光が君で 悲喜交々 色を学んだ 片想いの煩わしさも Moonlight 夜という届かぬ祈りの帳 想い渦巻き這い蹲る その笑顔に惹かれた僕は 光に群がる虫のようだ 「月が綺麗ですね」 なんて伝えたあの夜 君は「そうだね」と笑った 漱石を読んだことないんだね それとも知らないふりをしてる? 意気地なしの僕は今さら 聞けないまま 月の光を浴びる Moonlight 夜を裂く心揺さぶる光 Moonlight 誰かの腕で眠る君よ安らかに 想い渦巻き這い蹲る 夜を照らす今宵の月は 光に満ちた君のようだ