不細工を前髪の奥に隠してると 視界が暗いから 足元の段差に蹴躓いて生きて 穀潰しでも 才が無くても 猶予を浪費する悪い癖も 他責と嘆く 恥辱も燃えず何が爛れた 弱者の毛皮を羽織るのも 嘲笑に笑い返すのも 暗涙に溺死する朝も 自虐に流しても痛いよ どうせ手首を掻っ切るなら 奴の首元にも刃先を 自分を殺す相手だよな 誰が殺されるよりも酷く深く 恨み辛みで引き摺り回してやれ 平凡に深く、馴染みたくて 必読とされる空気を飲み込めば 不慣れから来る震えで 無様になって 乾く舌の根も 滲む手汗も 慣れた体を装う醜さも 拭いきれずに ああ、逆流性失態症だから 期待も気遣いも酒と一緒に 汚してしまう 許されるならば復讐を 鬱屈した生活に火を 生き辛いこんな社会にも 卑屈に浸りきる自分も どうせこの首を括るなら 奴の首にも同じ縄を 逸失悦楽の対価は 希釈せず原液のままの毒で 大逆の美を賭せ 余すことなく 遺恨の根を燃やして 恨み辛みで 引き摺り回して殺れ