Track byN.S.P
古惚けた 家並の 垣根の 向こうで 笑い声 枯枝で つついては 焚火の 炎に 手をかざす あの頃の 僕の一日 色褪せた セピアの中に まるで まるで 昨日の ことのよう 暮れなずむ 野原には ボールを 無くした 坊やたち のびてゆく 影一つ 迷子の 小犬と 帰ろうか あの頃は 母に守られ 恐いものは なかったけれど 何も 何も 知らずに 済んだから 赤トンボ 追いかけて 時間を 忘れた あの頃よ