チープな言葉遊びは大概にしよう 嫌気が差している 陳腐な物語だね 曖昧さだけで幅を利かせている 場違いなセリフで 凍らせた空気を 溶かしてばかりで 灰だけの煙草に 火をつけるような 色のないコマを進むストーリー 選ばないことを選ぶ口実で 自分自身を避けている ほら Cry!叫べ ジレンマの先に見える景色に Cry!また君は 怖気付いたまま塞ぎ込んでいる Cry!そういつか 出来上がった地獄に膝をつく前に ここから抜け出して あの日の君へと手を振って 有耶無耶になった 後悔が絡み合って 動けなくなっていく 赤く成った果実が 種を落として 崩れて朽ちる時まで 何遍も 同じ悪夢を飲み込まされ続けるのに 甘い毒に 慣れたせいで ヘラヘラ泣いているピエロみたいだ 緞帳の夜空を 見上げてばかりで 万華鏡の中に 先は見えるの? 機械仕掛けのハッピーエンド 予定調和は面倒臭いしさ 拡声器を手に取って ほら Cry!叫べ さぁ Cry!泣き叫んで ジレンマの先に見える景色に Cry!今君が 這い上がっていくための歌を Cry!そういつか 笑い合ってここでまた話せるように 今はまだプロローグの途中 大団円のために ここから抜け出して あの日の自分に手を振った