ねえ いつも一人で誰とも話さずに 長い夜を背にもたれて立ち尽くして ねえ ここでどれだけ 当てない待ちぼうけ 差し出すはずの手を擦って温めてる 誰のせいでもなく夜はふける 諦めきれずに君を待つ 明日は忘れたふりをする 誰かのせいなら気も晴れるかな ねえ いつも誰かの事ばかり 気にかけては 目の前 去ってく人には 気づかなくて ねえ 夢のありかを あなたにまた託して 言葉をかわさぬ 一日が終わってく 誰のためでもなく夜が明ける 渡せぬ手紙がまた増えて どこかで笑う声がする 誰かのためなら気も晴れるかな そう 忘れてはないと 信じてはここに来て いえ 忘れてしまって 過ぎ去る闇のように 降り出した雨に 夜が明けて ただ静かに また止んでく ドアを開けると 通り雨 肩に濡れる しずくのあと ドアの外には もういない もういない もういない