その日 僕は死にました 母の「お疲れさま」で 中途半端な才能は きっといらなかったね ダーリン 枕に顔うずめて 叫べば むせて涙目 なんの涙やら 分からない 夢の終わり ギター捨てて お酒に逃げて 過去の栄光むさぼって 誰かの夢を引っ掻いて 適当に人肌求めた トイレの壁 馴染みの小言 叱ってくれたのは それだけだ あの日の僕は ここにはいない 遠吠えばかり 惨めな獣 愛も夢も痛いだけ だって知ってるよ なのに全てを遮るように 君は笑うの 君がいるなら ゴミ箱のような こんな世界もアトラクション 唇はなして ひたすらに見つめ合った その時 僕はまた生まれたの はじめまして 獣上がりの僕ですが プレゼントのこのネクタイも 様になってきただろ ダーリン 今日は定時に終わるから 久しぶりに行ってみたいな あの居酒屋の説教ポエム ほんとはちょっと好きだった 流れる曲に ジョッキが止まる 捨てたギターで 弾いたメロディ 目が合う前に 裏声で くだらない替え歌 まるで全てを知るかのように 君は笑うの 君と生きよう 手作りの夢をかじる 僕らのパレードさ 頭を洗い合って 夢中でキスをしたね 名前を 何度も呼び合って ふざけて 君が呼ぶ 「ケモノアガリ」 すり減った消しゴムは 「お疲れさま」言われた僕だ 役に立てなくなったら あっけもなく捨てられていく 珍しく 君が怒る 何も無駄じゃないと 繰り返し 何で僕より 必死なの 君がいるなら ゴミ箱のような こんな世界も アトラクション 唇はなして ひたすらに見つめ合えば じゃれあう手 夢がそっと生まれたの よろしくね ケモノアガリの僕ですが