母さん この道はどんな幸せに 続いているの? そこでは 大好きなおやつをたくさん 食べられるのかな? 父さん この先に神様は 待っているのですか? どうして そんな悲しい顔で 僕らを見るのですか? 暗い森の中 本当は全てわかっていた このまま進めば もう帰ることはできないと ふたりぼっちで残された僕ら まるでヘンゼルとグレーテル お月様のわずかな光では 帰る道もわからない 僕らは歩く さ迷い歩く 手掛かりがないわけじゃない ガラスの小瓶 月に照らされ ぴかぴかひかり 道を照らす されどもそれが 正しい道か 僕らは知らず ただただ歩く やっと見つけた 僕らにはわかる ここは魔女の家 さあ 悪い魔女をやっつけろ 燃えるかまどに放り投げろ 彼女がいなけりゃ僕らはきっと 幸せになれるはず ねえ母さん 私をほめて 悪い魔女は倒したのよ ねえ父さん 僕をほめて 魔女の子分も倒したんだ それにしても ここはとても落ち着くところだね まるで昔から 住んでいたような気がするね さあ「本当の」 母さんと父さんに会いに行こう