なにもないところで とつぜんつまずいてなきだした だいじょうぶ それはきっと わるいゆうぐれのいたずらよ はやくかえらなきゃ くらくなるまえに すいへいせんのむこうで あくまがにこりとわらってた 「わたしのくろいおなかに きみたちをいれてあそぼうよ」 はやくかえらなきゃ たべられるまえに すなはまにかくしてた ちいさなはこは よるのやみ つつまれて もうにどとみつからない ゆうやけをふたりで はんぶんずつわけあおう わたしはひる ぼくはよる てをつなげばオレンジいろのそら さんどめのかねのねは あくまがめをさますあいず ものほしそうなかおをして じろりとこちらをみつめてる わたしのおやつはあげないからね! おなかがすいたとアクマが とてもかなしそうなかおをした 「せかいをすべてのみこんでも わたしのおなかはふくれないの」 かわいそうだから おやつをわけてあげる 「ありがとうおうじさま おれいにこのうみの ちいさなひみつを こっそりおしえてあげましょう」 ゆうやけをふたりで はんぶんずつわけあおう あとできみにもおしえてあげる このうみのすてきなひみつ ゆうやけをふたりで はんぶんずつわけあおう わたしはひる ぼくはよる てをつなげばオレンジのそら