春を迎えた人混みの中に揺れる そんな毎日にすべてが 終わってしまうような気がしていた 重ねてきた日々を1人背負って ここからまた旅立つ 誰よりも先の未来を見ながら 追いかけた先で見失って でも自分の声だけが焼き付いていた 今を変えることなど出来なくて 見えないものにひたすらしがみつき ながら ただ立ち止まっていることも 明日に向かっている証だから 何をしていたって 足りない意味を探して 見つけたものは あまりに青くて脆い道標だけだった 時間がまた過ぎて ここには何もないのに 全てを手に入れた気がしていた 知らない景色がそこには広がって 見えないものは 次第になくなっていく 今もあの日思い描いた場所と同じ 迷いながら行き着いた場所で 変わらずに歌っているよ 死ぬまで生きていくから 誰の声もかき消すような 夜を光らせる旋律を あの日と同じ想いを綴っている それなのに今日は いつもより少しの煌めきを見ていた