岩肌に登る 水泡が弾ける 真皮を露にする 砂が伝って染みる 汗ばむシャツ 山の勾配を掬う風に攫われ 味気ない水の様な 爽涼感に溶けていく 舌の上 赤い滑走路を飛ぶ唾 お前の顔に着く 探照灯みたく反射する 市場に居ない鮮魚 青臭く過ぎる夜 15尺の平穏 花火の硝煙が遠く Lazy eye no more From my past and see my life I'm not afraid 迷わない ここから先は跨げない敷居 昼間、夢見た自死 どこかでまた道を違えて 引き鉄を引き 染み渡る鉄の味を忘れる 緩く共振していく どこかで噛み合わなくなった 価値観が薄れ 無邪気に惹かれ合う 乾いてる地盤が濡れるように 身体に残った泡が流れる 戻れないこの道 淡い硝子のように 汚れてるからさ、青に見える 未来はもういい 意味がない物で隙間を埋めて 満たさないと気が触れてしまう 目の前、笑う君 その上をかけるフリスビー 赤い花がこの空を覆っていって ふやけた世界が寒冷を帯びて 草原に鳴り響く破裂音 黒く濁った筆を跳ねる 黙ったまんま車を走らせる 見通しが悪い約束を立て もう光は要らない 隣抜ける荷台軽トラック 引き裂いても痛みなんてない ぼんやりとした乾きだけが 渦巻いて、中心に立ってさ ゆっくり毒が回ってくみたい お前はそこでまだ俺を待ってる でもそれもほんの数刻で イカれてる蛇口は止まって 明日に波紋も収まってる