まだ 彼方に見える ぼやけた街の灯と 花束 泳ぐ雲 午前2時 透明の色 触らないで 変わらないでいて 夜に描いた 風が凪いだ 言葉が枯れた日のうた シーサイド シーサイド きみを思い出したくなかっただけ まだ ただ 残っている なくしたふりをしている たとえばきみのこと 逆さの空のこと それはきっと 嘘にはみえない 白に染まった 部屋で鳴った さよならで濡らした回想 シーサイド シーサイド きみを思い出したくなかっただけ シーサイド シーサイド なにもなかったようにみえるだけ どうにかしてしまうような とうになくしたような あの夢が まだ まだ 見たいよ 見たいよ 九月に溺れたきみの つま先に咲いた蒼が 少しだけ まだ まだ 見たいよ 見たいよ 見たいよ シーサイド シーサイド きみを思い出したくなかっただけ シーサイド シーサイド きみを忘れたくなかっただけ