寒いねと君が小さな手を 僕のポケットに滑りこませ 凍えた指をそっと温めてる 強がりな君の横顔に 少しでも曇りがある時に 笑顔で君の好きな歌 唄えるかな 白い息は今ひとつになって 夜空に溶けていく 何も言わないで 今この瞬間が続くといいね 僕はただ 見つめてる 願ってる 静かに積もるよ 粉雪 おろしたての黒いブーツのせいで 靴ずれした右足休めて ゆっくりな君の歩幅に合わせてる 急がないで二人のリズムで このまま歩いてく 何も言わないで やがて僕らは分かり合うから 今はただ 抱きしめて 暖めて 全てを包んでいるから 静かに積もるよ 粉雪