君の頭上に浮かぶ耳と 裾を広げた白い尻尾 僕はさしずめ君の忠犬 ハチ公、君を今日も待っている 僕はそれから君ばかりを 想って、暮らして 届かないメールを見つめた 今日はあの日と同じ満月だから 思い出す度に、頭の糸はこんがらる 思い出す君はいつだって可愛い だめな僕はさ、あの時 君が泣きじゃくっていたら 嫌いなところも許したろう、 愛したろう だめな君のさ、言い訳は いつもいじらしくて ねえ、何であの時は 黙ったままだったの? ちゃんと分かりたかった 時は心の傷を癒すと、言うけど 癒えない傷もあること 君の名前を呟き終えたら 季節は変わっていた いちごのケーキのキスをした あの日の夜覚えている? ほんの一生見惚れていた 君に君に だめな僕はさごめんねじゃ 何も分からなくて、いや 分かりたくなかった嫌だった ごめんね 好きが欲しくて 好きになったわけじゃないから 嫌いになんてなれないよ、 できないよ 幻滅させて、指輪を捨てて どうにか嫌いにさせて もしも僕が消えて泣いてくれるなら 生きていける気がする 今日も君を待ってる