AWA

Z橋で待つ

0
0
  • 1996.09.01
  • 4:58
AWAで聴く

歌詞

十代のころに 味わった絶望は 三十歳を過ぎても 未だに変わらない くたばりかけの貨物列車が のろのろと引きずられている 黒い塊が次々に 夕焼けに流しこまれる そして俺はかなわない 思いを胸に抱いて 鉄柵を乗り越えて ハモニカを吹いている Z橋で待っている きみが来てくれるといいな 人間関係を 希薄に感じると 原っぱに飛びこんで 土の匂いをかいでた 煙草工場の甘くて苦い 匂いが立ちこめている 痩せっぽち野良猫が誰かさんの 古靴を咥えて走る そして俺は所在なく 紫に染まった 空を見渡しながら 林檎を頬張っている Z橋で待っている ここで頑張っている 航空自衛隊の 練習機が白い 雲を吐きだしながら 秋の終わりを告げる 操車場を跨ぐZ橋のたもと 線路際コスモスが揺れている あゝそれでもやっぱり季節はめぐる この季節を過ぎればきみはどこか 遠い そして俺は喋りすぎて 喋るのをやめ かんじんのことだけは 口に出せずに、消えた Z橋で待っている どうか気がついておくれ Z橋で待っている きみが来るような気がしてる

このページをシェア

岩下啓亮 Sardineの人気曲

岩下啓亮 Sardine
の他の曲も聴いてみよう
AWAで他の曲を聴く
はじめての方限定
1か月無料トライアル実施中!
登録なしですぐに聴ける
アプリでもっと快適に音楽を楽しもう
ダウンロード
フル再生
時間制限なし