ねえ、 あの日話した夢はもう 叶わなかったどころかさ。 今じゃもう、 アンテナも張れず萎れてったんだ。 ねえ、 好きな服や食べ物も 変わってしまうことさえも。 知らなかった、 幼かった日のままの熱が欲しいよ。 いつかは君が生まれ変わる、 金木犀に想いを馳せる頃。 ねえ、認めて。 僕を許して。 同じ輪の中には入れないけど、 僕も同じ気持ちだよ。 ねえ、 何気ない会話の中に幾つも スパイスがあって。 いつも味わって食べれない。 僕の悪い癖。 二度と戻れない道を行く、 間違いだらけで構わないから。 ねえ、認めて。 僕を許して。 同じ輪の中には入れないまま、 優しい幽霊の気分さ。 未だに話したいことも 分からない散らかり放題の頭に、 他の誰かと同じような、 バランスが有れば良かったな。 ねえ、 あの日話した夢はもう 叶わなかった。