それは光 僕の光 この部屋を照らす光 五畳一間 散らかった埃 セミダブルのベッドに零れ落ちた 匂い カーテンを開ける ずっと月を見てる ずっと月を見てる ずっと月を見てる 心なんて重いだけ 心なんて遠いだけ 心なんて触れられないのにずっと 泣いている 僕は窓を開ける 雨が降って 部屋が濡れて 黒カビに向けてくしゃみをする 重なった本も 散らかった服も 全部どこか心地よくて カーテンに触れる 夜露が滲んでる 僕は瞬きする ずっと月を見てる 心なんて寒いだけ 心なんて鈍いだけ 心なんて抱き締められてもずっと 鳴いている 僕は口を開ける 世界が変わる瞬間を僕はずっと 待っている 歩くだけ舞う埃さえその全てが 僕だから この溢れる 言葉全部聞こえなくてもいいから 僕を 僕を見てほしい 心だけは嘘をつかない カーテンが揺れる ずっと月を見てる ずっと月を見てる ずっと月を見てる