わたしは小山羊のミルクで 熱を出す膜が張られてく チェーンの取れた自転車で 雀の涙の夕陽へ 波の乳房の中に還りたくなって あなたのつぶらな瞳で わたしの記憶を燃やしたい 小さなお椀を目にして 満たすか割るかで迷ってる それは、名誉な巣離れだった 手袋、おまえ、それを封じて 夏の夜、蜘蛛の糸、 垂らしてぼくの町 ドラマみたいに燃え、 撒き散らしたくて わたしは小山羊のミルクで 熱を出す膜が張られてく 小さなお椀を目にして 満たすか割るかで迷ってる それは、名誉な巣離れだった ビニール、おまえ、それを封じて 夏の夜、甘いうつ、満たして港町