此処にはもう カケラさえ残さずにゆくから 秒針が刻むのは 君のいない現在だけ 嘆いても 重なり積もる後悔だけが 渦巻いて苦しくて 深海にいるようで 時が癒せない 追想の涙 漣は足跡もさらってく 忘れたくないものばかりだ 全てを赦し合えた日々が あんなにも眩しくて 懐かしいのは 透き通るほど 青すぎたから 肌を刺す 寒さに彷徨うこの右手は 鮮明に覚えてる 君のその体温を 違う道の先 また出逢えたなら もう一度君の名を 呼ばせて 空と海が混ざり合う青 あの日の僕らが 記憶に変わってく 忘れられないものばかりだ 痛いほどやわらかな日々が こんなにも大切で 愛おしいのは 確かな愛を知ったから 連なって舞う渡り鳥は 何処へゆく 青の追想