~♪~ 車の音があふれる街に きみのはずんだ声が届く 「蛍がきれいよ、見せてあげたい 指の先にも、とまってるの」 ぼくは携帯、耳に押しあて きみの笑顔を思い浮かべてる ヘッドライトが流れる街の 人が行き交う、歩道橋の上で ~♪~ 奥入瀬のそば、蔦沼あたり 夜の森から声が届く 「それから沼にね、星がうつってる まるで星の雫みたい」 ぼくは目を閉じ、耳をすまして 星降る空を思い浮かべてる 水面に写り、きらめく星を 人が行き交う、歩道橋の上で 歩道橋の上で ~♪~ 秋ににぎわう木造りの宿 きみはひとりで、くつろいでいる 「俳句を読む人、淋しがりやね だってこんなに嬉しいもの」 彼女らしいと微笑みながら きみのことばにうなずいている 来年あたり出かけてみよう 人が行き交う、歩道橋の上で 人が行き交う、歩道橋の上で 歩道橋の上で ~♪~