形無きものに救われ許す定め 風呂に水漬く屍 しっかり洗え お前の分まで幸運だぜ 全部飲み干して日光浴 肌寒いオープンカフェ 要求される物を供給しただけ 良い水が欲しければ上流に回れ そう教えられずとも身体は知ってる 赤や黄の枯葉儚く散って 魚釣りで長靴履いてる叔父さん 山の日差し薄らいで 映る水面 おてて繋いで 薄の葉が揺れてる また来年 甘い夢から醒める口付け 着替えたばかりの服を脱ぎ捨て 釘付けになって打ち付け 硝子を揺らす木枯らし 不躾 甘い夢から醒める口付け 着替えたばかりの服を脱ぎ捨て 釘付けになって打ち付け 硝子を揺らす木枯らし 不躾 行きずりで抱いて 成り行きで道連れ そんなもんだ人生 畏まってても生き辛え 白鳥のボートより口車に乗せて 数年後には赤い糸で結ばれてる 覆せると信じ行動に移す フィルターの掛かってない 瞳孔に映る 抜けるような青い空に しゃぼん玉が飛んでる 橙に変わるまで遊んだらもう寝る 瘡蓋になって消えていった傷 大量の涙で湿っていった皮膚 向き合うことから逃げていた自分 顔を上げたら見えてきた自由 陰の力を蓄える烏 高く飛ぶ空は黄泉へと繋がる 死装束を誂える価格 解らず酒喰らって笑う 違いなんざ判らん朝と夕方 気付ける男に成りたい まだ余裕だな もう少し一緒に居よう休まらない 躰を暖める僅かな火