溶け出した氷結に溢れ出す霜 濡れ出した空気冷ませずに 部屋三周滑稽で誰かに話す 蔑んだ笑みを許して 夢に出そうなほど思い返した空を 冷えた風踊り出す 前に吐きそうになる言葉隠して 地を塗る夜明けの前触れと 千を知る貴方の涙と 幻想たちが彩りだす前に ここを出れたらそれでいいから しくじった予定に後付けの理由 連なった今を忘れて いつだって休日にできてしまった ほしがった自由の手軽さ 明日返そうと思い見返していた本の 癒えた傷えぐり返すページそっと 栞を挟めたなら 地を焼く熱達のお陰で 千を知る貴方の涙と 幻想たちが気体になる頃に ここを出れたらそれでもいい 解を待つ貴方の側で 賽を振る湿った夜風 幻想たちが彩り出す前に ここを飛び出そう さよなら