息を止めて沈んだ 39℃ よく視えない 母の胎内にいるような ぬるく柔い心臓が 生き急いで音をたてる カラーシャンプーをぶちまけたいよ カラーシャンプーをぶちまけたいよ きみが嫌っているもの全部 染めてしまおう 眺めていた蜘蛛は きっとぼくの罪を知っていたよ 熱いお湯を身体にかけて 東京タワーは色をうしなう 愛していた 愛していた? 愛して射た 息をはいて、息をすって。 きみがよくねむれますように。 ぼくの血のいろと きみの血のいろが 混ざりあっても ひとつにはなれないの 愛も正義もきみも憎しみも 政治家も小説もぼくもiPhoneも ほんとうを知らないよ ほんとうを知らないよ ほんとうを知らないよ ほんとうを知れない。 きみのうたごえをわすれないよ 2秒前まで わらって息をしよう