ありふれた言葉で伝えて 思い出にならぬように 見透かした顔で御託並べて 嫌になるくらい 履きつぶし合った私たち これ以上歩けないよ 失くしたものを拾う旅のお供は もう君じゃない 願ったり叶ったり 私たち さよなら 虚しさを噛み砕いて夢の中へ 独りきりのふたりで ひと握りの幸せ ひとり言で笑い合えた 星の降る夜明け 寒い夜のこと いつしか君がくれた指輪 くすんだピンクシルバー 空にかざして輝いた あの日々はもう戻らない 背負ったり 庇ったり 疲れたわ さよなら 寂しさを枕にして夢の中へ 一人きりで部屋の隅 ひと握りのため息 ひとり言に慣れた火曜日 花に水をやろう 騙したり 繕ったり 無理してた さよなら 傷あとが開く前に夢の中へ 一人きりの 一人きりの夜更かし ひと握りのカフェイン ひとり言と深夜ラジオ 借りた映画を観よう 独りきりの私に ひと握りの幸せ ひとり言の相手をありがとう どうか幸せに 明日はどこへ行こう