孤独に不慣れなワケじゃない 落差が嫌いなだけ そうだろう? 無機質な部屋の中 君の言葉が泳いで見えた PM11:55 冴えないシンデレラ このまま夜を越えよう 誰の寝息もない 世界の終わりに 耳触りの良いノイズに酔わせて 始まりもしない 僕らの間に 顔も名前も要らないから さらけ出すことが 下手になる日々に 声と言葉で愛し合うフリする プラトニックなんて 性に合わないのに どうしてだろう 君とはこの距離がいい スクランブルの喧騒 疎ましい日常 局所的な孤独に喘ぐ すれ違いざま飛び交う 無自覚なヘイトに未来を憂う 終わりと始まりに跨がる境界を 無理矢理融かしてくれ また朝になればゼロに戻るなら 違う誰かで埋める必要も無い ガラスの靴では歩けない街で 探してしまうのは何故だろう 犬や猫よりも求めるくせして 言うほど君は愛しちゃくれない シミュレーション止まりの朧な 関係に 引きずられそうな夜に掻き抱く体温 流れ込むニュース速報 過ぎる絶望 無関係なのに痛むのは 繋がっていたいから? 可視化されすぎて透過もできない 目を閉じて 君だけ感じたい 誰の寝息もない 世界の終わりに 耳触りの良いノイズに酔わせて 何も暴かれたくなんかないくせに 吐き出したくてたまらないんだ 渇いた心の奥を満たすのは 擬似的で非接触な片想い プラトニックなんて 性に合わないのに どうしてだろう 君とはこの距離がいい