揺れる環状線の向こうから青い鯨 僕はただ雲を眺めた 沈む惑星の軌道上を 手でなぞっていた 君が夏を迎えに来た 宇宙の存在証明とNS方程式と それすら凌駕するものを ある日突然知ってしまうんだ 夏が痛くて涙したんだ 空が見たくて飛び出したんだ もう一回もう一回だけで良いと 眩しいくらいに瞬いてんだ 僕らにとってこれが 何たるものなのか 全ては君がいることで 始まったのです 湿るバス停を背にした青空は有形 君の手が少し霞んだ 告げる最終警告アラームで 目を覚ましたなら 僕は君と逃げようか 例えば大統領 どんな名誉やノーベル賞よりも 誇れるそんな偶然が あの日目前に現れたんだ この世界を回してしまうんだ 君がいなくちゃ何も無いんだ 夏だけあっても詰まらないんだ もう一回もう一回だけで良いよ 鯨に乗って街を見ようか 君にはあって僕にはないものが どうしてまた こんなにも輝く事を君は知らない 正常な判断も安定した心拍も 本来の重力も働ないし覚束ないし こんなエラーコード 溢れてしまうソーダ もうどうしようもどかしいよ どうにかしてくれないか 宇宙の存在証明とNS方程式と それすら凌駕するものを ある日突然知ってしまうんだ ある日突然知ってしまったんだよ 夏が痛くて涙したんだ 君が見たくて飛び出したんだ もう一回もう一回だけで良いと 眩しいくらいに瞬いてんだ 僕らにとってこれが 何たるものなのか 全ては君がいることで 始まったのです 始まったのです