手を伸ばせば届きそうで 消えちゃいそうで美しかった 今年もやつが来るって 騒ぐ夜この街も狂って 淡い恋心くすぐられちゃ困るの 魔法がかかったみたいに どんどん体温が上がっちゃって 苦しいけど愛おしい そんな気持ち 罪深いこの季節 君と見たいものが多すぎて 左後ろからの景色と 火薬の匂いに溺れてく 手を伸ばせば届きそうで 消えちゃいそうで美しかった 触れてみたくて繋がりたくて ずっとこのままで いられたらって思って待って 後悔だけはしたくないって 弾け飛んだ君への花火だ 鼓動さえも聞こえない 体中響き渡る花火の音 邪魔しないでよ 睨みつける私と 隣の君は夜空に夢中で その横顔にまた見惚れて あと数センチ 背中を押して 一瞬で散るには勿体ないね 今は私だけ見ててよなんて 言えるはずもなくて そっとふたりの影が重なる 手を伸ばせば届きそうで 消えちゃいそうで美しかった 想い詰まった言葉をずっと この胸に秘めていたの 消えないでって願ってたって 儚く散って黒く滲んだ 跡形もない君への花火だ ゆらりゆれる風任せに また会おう1年後に