突然降り出した雨に ふと足を止めた 生温い風がよぎって Tシャツを濡らしてく そうだ 僕ら こんな風に 何も出来ないままで 深い水槽の中 もがいて沈んでゆくの? つまらない この現在地 現実に溺れて窒息しそうだ ただ感情を(殺して) 自分を(騙して) 作り笑い貼り付けて パッと消えてった フワッと逃げてった いつも何かが 足りない 足りない どしゃぶりの雨の中を 傘の下 隠れたまんま きっと僕らは もっと上手に どんな未来も描けたんだ そっと呟いて どうせまた明日には 何も出来ない 出来ないまま どんな夢見ていたっけ? こんなはずじゃなかったっけ? 窓に映った姿を雨粒ぼかしてゆく 今ももうひとり僕が あの日の夢にまだ溺れたくて ただ衝動に(駆られて) 心臓を(鳴らして) ここだよって叫んでる 一歩踏み出して いっそはみ出して ずっと鮮明に 消えない 消えない 降りしきる雨の中でも まだ眩しく照らすんだ ギュッと目つぶって 待ってるだけで 去ってく時に流されるんなら 不器用でも 傷ついたとしても そんなの知らない 知らない きっと夢なんて いらないかもしれない どうせ苦しくなるんだ いつか それなのに排水口みたいに 溢れ続けてくんだ 風が今 傘をさらった パッと消えたって フワッと逃げたって 生きてるだけじゃ 足りない 足りない どしゃぶりの雨の中を いっそびしょ濡れになって きっと僕らは もっと上手に どんな未来も描けるんだ 中途半端な 繰り返しの今日には もう 溺れない 溺れない 負けない 負けないから