最初に二人は 好きなロックンロールを 口づさみながら 夜の街を歩いた 気のきいたセリフも ありふれたラブソングも 嫌いな二人は 街の鼓動で踊った 今だけが続けばいい 夜明けまで離れたくない 疲れて眠った幼い愛 五月の空に 優しい風が吹いてた 十六の君が 俺と同じ夢を見た それから二人は 一緒に暮らし始めた 時計は二人を 大人にしようとしていた 欠けていてたりない虹 求めては傷つける日々 君さえ切り裂き 泣かせるだけの 八月の空に 太陽だけが見ていた 二十歳の二人が 少しだけすれ違った ああいくつもの ああ夜と朝を数え 見失いぶつかりあった それでも二人は 終わらない絆を感じてた この頃二人は 笑いながらよく話す あの頃二人は きっと同じ夢を見た 冬晴れの朝に 優しい風に吹かれて 今でも二人は きっと同じ夢を見る