夜が明けないうちに目が覚めた 暖めてた部屋も冷え込んで 身体もおよそ活動準備は 出来てないようだったのに ひどく優しい夢見た気がした わずかに残った確かな余熱 頬に残るザラつきとの矛盾 まだ寝惚けているかと思った 何を見たっていうんだ 輪郭さえぼやけて靄かかったようだ 実際悩みもしないな 浮かぶ顔と言えば1つしかないから これで終わりだって 決めたつもりだったんだ きっと僕ら何かが違ってた パズルのピースは険しく歪んで 手にしたヤスリなら 腕もろとも削れて 疲れ切ってしまっていたから 今更引力は感じないのに 四六時中胸が痛んだり 騒ついたりするわけでもない むしろ驚くべき穏やかさで 景色を愛でるような気分さ 何を思い出したんだ 望む望まぬはいずれも相関はなく 無意識よ聞いてんのか 軽率な空想は そんくらいにしとくがいい 暗闇にディスプレイが見せた 取るに足らない誰かの日常 こんな夢を見ていたんだ 僕は夢を見ていたんだ これで終わりだって 決めたつもりだったんだ きっと僕ら何かが違ってた パズルのピースは険しく歪んで 手にしたヤスリなら 腕もろとも削れて 疲れ切ってしまっていたから 今更引力は感じないのに 巻き戻したりとか 上書きしたりだとか 便利な呪文覚えたとして 使うわけでもないな、多分な 今は冬のせいにしておこうか 仕切り直して暖かくして もう少し眠るとするか 日が昇るまででいいから