月がやけに大きい 睨み合っているよ猫と 通りすがりのシャンプー 取り置きのサンドイッチ 君にもらったアメを ガリガリと噛み砕いて 君に内緒でもう吸ったりはしないよ どこから来たか君は 尻尾をまきまきして どこから来たか君は 寂しそうな声して もしもわたしが黙りこくったら 魔法にかかったと思ってておくれ もしもわたしが生まれ変わったら 脇目も振らずに走って来てくれ なんだかついてない日に 緑の木の実かじって 透明な雫を 舌で受け止めた もしも もしもわたしが黙りこくったら 魔法にかかったと思ってておくれ もしもわたしが生まれ変わったら 脇目も振らずに走ってきてくれ もしもわたしが黙りこくったら 魔法にかかったと思ってておくれ もしもわたしが生まれ変わったら 脇目も振らずに走ってきてくれ