「ねえ、あなたが好き。ずっと」 駅前の喧騒が微かに耳を撫でる 午前2時 言葉の安さに打ちのめされても 火照る身体は 効き過ぎたエアコンのせい あなたの想いが近づく度 心までは愛せないことを 思い知るので いっそわかり合えないままでいさせ て 夜中の無意味な会話 何かが終わる音がした きっとお互い特別だったね、でも あなたさえいればいいと 言えないでいる 平行線、このままじゃ、ずっと 打算も妥協もない運命に 焦がれたいわけじゃないのに 触れあう感触に興味がないように 背けた顔を、胸の内を恐れていた あなたの想いが近づく度 その愛には終わりがあることを 思い知るので それでも 少し低めの声が好きだった 案外気弱なところも 誰でもいいわけじゃないことは わかっているけど いっそわかり合えないままでいさせ て 夜中の無意味な会話 何かが終わる音がした きっとお互い特別だったね、でも あなたさえいればいいと 言えないでいる 今その手を取れたなら 続きがあるような気がしたけど、 でも あなたさえいればいいと 言えないでいる