ねえ 海が見たいと笑った 君のようには 上手く笑えなかった うん いつか連れてくねって 指切りをして 少し恥ずかしくなって わざと戯けてみた 夏霞たなびいて 空に溶けては また君を想う 今年もあの海まで 辿り着いたなら 逢えるかな 砂の足跡 気の抜けてぬるくなった ラムネ越しでも 眩しく見えるもんだから 何でもないラジオの会話で 誤魔化すけれど 恥じらう僕に 微笑みかける君 あの夏まで もう一度だけ戻れるのならきっと 照れ隠しも躊躇うことも忘れて 夕凪の中 時間を止める魔法を 行方も知らされず 風に流されてゆく雲のようで 何処かで見てるかなあ 今年打ち上がれば 花火の下で 待ち合わせよう 同じ世界でまた 出逢えた時は 伝えるさ 初恋の人