赤らんだ雨晒しの耳が火照った 鋭い苦しみの上 一人立っている 笑顔で飲み込んだ青い毒は 今もまだ消えない あなたに見せた宝物 半分は誰かに貰ったものさ 「全部アイリスアウトで終わって しまうとしたら良かったな」 涙が溢れた 微睡の中あなたが 今抱きしめるものが 安らぎでありますように 頬を削った涙へ必死に捧げた祈りの 欠片でも贈れますように ひらひらと 届きますようにと 願う あなたに見せた宝物 今じゃ手に余るものばかりなのさ 「全部アイリスアウトで 終わってしまうとしたら」 何が出来るか 共に歩いた証が はじめての詩の一節が 掠れていくその温度が 今もこの身を生かしている 朝焼けのプロローグが 黄昏のエピローグが いつかは愛せますように かつて出会った全てに これから出会う全てに 「これで良いんだ」と 言えますように ひらひらと 届きますように 最後の音が あなたへと 届きますようにと 願う