簡単に追い抜かれてった 私達が大丈夫なら良いじゃない 想う 騙す心で真に 君に願う幸せならもう ここには生まれない そんな事 知っていたけど 嗚呼 止まれやしないよ 「笑顔が綺麗だな」そんなことを思 った ドラマじゃプロローグになるような 出会いだな 君の知らないもの 見せてやりたいと思った それだけの純情が チャンネルを切り替えた 「ねぇ、私達ずっとこのまま何処だ って行ける気がするの。」 台詞をなぞった 嗚呼、俺はただその無垢な目を フレームで囲むことしか出来なかっ たんだ 簡単に追い抜かれてった 俺の幸せの序列はとっくに狂ったな 騙す心で真に 君の願うストーリイはもうここには 生まれない なのにさ。 目がそらせないのはこのフィルムの せいだろ。 「君だけが恋しいんだ。」 くり返し上辺の愛のことばを紡いだ 騙す心で真に 君の願うストーリイはもうここには 生まれないけど 未来を望んでしまったよ。 四季めぐれど 血はめぐらず 空の心臓が跳ねまわった あと一回 あと二回 いや あと三回出会ったら終わりにしよう のちの四回目 いつもより赤らんだ それだけの純情が チャンネルをきりかえた 嗚呼、君の背に、指に、瞼に、 針を突き立てられること 許せはしないが もう既に俺は 自分を殺すこともできない 屑だった。 「私、一番が良かった。」 涙と血がともに流れたような夜に かすかなささやき声が 俺の理性をけとばした ロマンの欠片もなくなったのに 君の顔は なんで 満ち足りてるんだろう 心臓にまた血がめぐった 2つ目は俺のすぐそばにあったよ 願う 騙す心で真に 今こそ最終回にしたい もうどこにも行けないから 鏡に写った自分と目が合った なぁ俺達さ こんな顔で笑ってたっけ 鏡に写った自分と目が合った 嗚呼、地獄がそこに待っていたんだ よ 簡単に追い抜かれてった 私達が大丈夫なら良いじゃない 想う 騙す心で真に 君に願う幸せならもう ここには生まれない そんな事 知っていたけど 嗚呼 止まれやしないよ。