夏の終わりを告げる夕立が 二人の肩を激しく濡らす また会えるよね、なんて 君は言うけど 青い空に浮かんだ飛行船 緑色に輝いた稜線 夏休みが終わるとここを離れる さらば夏の日 君に会いたいよ 息もできないくらいに好きだった きみのことが 過ぎていった日々の影が 今もぼくを責めるよ <♪> 蝉時雨の畦道を歩けば 夕焼け空に広がるうろこ雲 10年ぶりのこの町は小さく感じる 何かを探す夏の少年 在りし日の自分を重ねてる きみはもういないと わかっているけど さらば夏の日 忘れられないよ あの日描いた夢を きみはまだ憶えてるの 風が吹いて消えていった 思い出だけ残して どこに行ってもきみの影を 見つけてしまう 今も鮮やかに蘇るあの夏の日 さよなら言いに来たはずなのに 夏の終わりを告げる夕立が ぼくの心を激しくゆらす ずぶぬれで歩く少女が きみに見えたよ