雨も降らないのに 凍えそうになるまで 薄いレインコートを 大事そうに着てる 立っているのはいつでも置き 去りになった湖畔で 紺色に広がる先が見たいから 魚が跳ねる 波紋に揺れる 見失ったのはその一瞬もう 放したくない 辿り着くまで奥の方まで ふと会いに来たのは別れを 告げるためだった 家に帰る手段だけを呟いたけど 木の葉が靡く 森へと消える 振り返ったのはその一瞬もう 放したくない 辿り着くまで奥の方まで すべてのことはとても小さな 何でもない絵から始まる 少女の瞳には何が映る すべてのことはとても小さな 何でもない絵から始まる 振り返ったのはその一瞬もう 二度とは戻れない 寒さも厭わない二度とは戻らない