いくつもの声に流れ 道のへりに犬 いくつもの声に飲まれ 目を閉じ高く飛ばす 見下ろせば 開かずの間 たとえ話の中 透けてく 三世已むと 弥生見て 身共そこへと 流れ流れて (三四八六十八四五三 道どっちそっちこっち十) いくつもの声を並べ 海辺たたずむ犬 いくつもの声を比べ 目を閉じ高く飛ばす 見下ろせば 開かずの間 たとえ話の中 住みつく 意味已むと 船酔いて 身共そこへと 流れ流れて (五三八六十二八四五 道どっちそっちこっち十) 呼ばれてく 戻れていく 零れてくを越えていく 流れてく 戻れていく 越えることを超えて 三世已むと 弥生見て 身共そこへと 流れ流れて (三四八六十八四五三 道どっちそっちこっち十) 虹がとける 音に雨ふらし 泣きの無きの日に 真夏の匂いに