なんともないふりしてる 笑顔でやりすごしている そうやって手にした自分は どんな色をしてるの 目を開けられずに 眠る 隣にいるみたいだ 「せいかい」の生き方の自分 いつだって指をさされて 身動きが取れないでいる 生きてるだけで偉いの 何も成さなくてもいい 巷にあふれてる「やさしさ」たちは ぬるくてあまやか 無難な味 舌触りの良い言葉ばっかり 真に受けて 自分の人生ぜんぶを 他人に捧げないでほしいよ 人生ってずっと 続いていくんでしょ? いつか空っぽで放り出されたとき 悔しいんだよ そんな知らない誰かじゃなくて 自分を許すのは 自分であってほしいんだ 例えばみちばたに咲く 名前も知らない花をきれいだと 思った時とか 誰かにそれを伝えたい時 例えば濃い霧の中、暗い海の底でも 自分を信じて進んだ時 そうやって生きていて ぼくらの「好き」 が交わった日はきっとまぶしい 遠くにいるみたいだ 「せいかい」の生き方の自分 ひっくり返してみたけど 孤独はずっとそばにいる なら、このまま果てまで 過ぎてみれば くだらなく思える一大事の その輪郭を 忘れないでいたい、かな。 生きてるだけで偉いの? 何も成さなくてもいい? 巷にあふれてる「やさしさ」たちを 傍目に飛び込んでく未知 不敵にこぼれる笑顔 どんな言葉をかけられたとしても 関係ない だってこれは 自分のためだけの人生だから ずっと続いていく中でずっとずっと 自分と対話し続けたいんだ これだって 自分のための言葉なんだよ! 抱えた感情のすべて 自分で手にしたのなら 愛おしく思えるだろう ああ、それがいい それを見つめられたなら 例えばみちばたに咲く 名前も知らない花をきれいだと 思った時とか 誰かにそれを伝えたい時 例えば濃い霧の中、暗い海の底でも 自分を信じて進んだ時 何者かじゃなくて 自分で自分を抱きしめた時 そうやって生きていて ぼくらの「好き」 が交わった日は絶対、美しい そうだ 美しいんだ
