帰り道だけは二人で ダンスフロアを置き去りに 響かない音の静寂だけを聴いて ひだまりにも似たあなたの 笑顔をトリミングして 怖いほどの静寂に 深い水溜りに沈んだ 星影降り出す雨の日に 白いひまわりを受け取って アスファルトが闇に紛れても 鼓動に振り返る 太陽がそこにあった 涙はじく花の残り香に この胸の鼓動が早まった きれいな虹架かる あなたのその瞳に 憂いを感じた 届かない声 ショートケーキみたいに 甘ったるいのは止めてと 二人の心のテントの中で話して ガスランプに照らされている 絵に描いたような横顔みて 照れ隠しにタバコに火をつけた 宵闇光る月明かりは 徐々に消えていった 何かに喰われていくように 刹那に過ぎゆく夜を越えて 真っ白に染めていく 光の歌を歌った 夏は夜 夕空の静けさに 凍てつく心 脈打っていく きれいな線香花火映るその瞳に 強くとらわれた 陽炎のようで 朝日が登って夜露が降り注ぐ 一瞬のハイライト 色褪せたサテライト 確かに見えた星空に架かる虹を あなたと... 涙はじくひまわりの花に 見つめられて今 あの日の小さな虹架かる あなたのその瞳に 光を感じた 言いかけた最後 悲しみと踊る 響かない声