その手を握れば確かじゃない不安も 何とかなる気がした お互いできないことをできることで 埋める そうやってきただろう 猫を被るのが上手な君だったな 見る影はもうないけど それもいいか 「ただいま」 君がくれた言葉な気がする 「さようなら」は遠くへ 「ありがとう」言えてるかな 足りないよなごめんね 細くなった腕も シワだらけの顔も 禿げた頭もお揃いさ あと何日この手を握っていれるかな もう隣で寝ることもないのかい 家のことは任せて 泣いてなんかいないよ 貴方がいるこの場所が僕の帰る 場所になった日から 当たり前の言葉が命を宿し 始めたあの日から コレは悲しい物語じゃないから 遠くで見守ってて ただいま おやすみ 冷たくなる前に ありがとう 「さようなら」は言えなかった 「またね」がちょうどいいな 「ただいま」は遠くへ 「ありがとう」手を握るよ