Track by高野 寛
いつの日か 君にもらった古い時計 あの時を最期に 針は動かない あの古い時計 青く錆びた時計 この胸の浜辺に 思い出が打ち寄せる 涙の味は 白すぎた波しぶき浴びた日のように 焼き尽くすために 夏の太陽が 影をたぐりよせて 沈んでゆく あの古い時計 少し狂った時計 僕らの思い出は止まったまま 何度も泣いた 笑った 憎みあった 罪深い夜を越えて そして 飢えた獣みたいに オレンジをかじる まるでグランジなブルース どこかに消えていった 蒼い時代 錆びた時計の針は止まったまま